YAMAHA QY10

入手

長野県のハードオフで2千円ほどで購入。

YAMAHAのQYシリーズももうQY70とQY8を持っているが、こんなところでこんなものを見つけたら保護しないわけにはいくまい、という気になってしまい購入。

箱・説明書・ACアダプターもなかったが、ACアダプターはQY8用に買ったPA-3で普通に動いた。

概要

MIDIシーケンサーであり、音源であり、自動伴奏機でもある。

他のQYシリーズ同様、ACアダプターに加え電池でも駆動するポータブルサイズ。

コンセプトは“スキーバスの中で曲作りを”と謎だが、まあとにかくそれくらいポータブルサイズだということか。

所感

完動品だし、デザインも好みだし、いっちょものにしてやろうと思ったのだが、QYシリーズも30年前の初号機まで遡ったらさすがにきつかった。

シーケンサーはまだいいとして、自動伴奏機能となるとその操作はどうにも複雑。

説明書が斜め読みしづらい。拍ごとパターンの番号を割り当てる方法を見つけるも、そのための“BKステップレコードメニュー”とやらへの行き方が分からず。そして前の章の基本操作にその説明を見つけるも、今度は“ファンクションキー”がどれか分からず。さらに前の章のパネルの説明に遡るなど。まあ、頭から読めということだな

そんな説明書と格闘し、どうにか1-2曲作るところまではいったが、いまだにC I・C II・BS・RTの4トラック構成など理解できない部分がある。コードが2つってどういうこと? リズムパターン作成もしんどそうでやってない。

UIも、入力したコードがあとから見えないとか、曲作りするとなるとこの制限は苦しそう。

しかも説明書がないからってネット上のPDFのを見たら紙のマニュアルのスキャンだからワード検索できないし、字もかすれてて読みづらいし大変。

あとはまったのはボタンの刻印。右向きの三角形のボタンを押せというのだが、右向き三角形って再生ボタンと右カーソルキーの2つあるんだよな。再生ボタンのことだと分からず迷った。カーソルキーは矢印にするとかして。

えーとこれ、“スキーバスで曲作りを”とのコンセプトで作られてるんだよな。そんなナンパな聞こえほどこの操作習得は簡単じゃないぞ。というか、本当にこれでスキーバスで曲作りした人はいたのか?

そして、機能面でも、音色31種類・パターン76種類・コード20種類ということで、苦労して操作習得して得られるものがこれかと考えると寂しくなってくる。

コードは(#9)がなかったり。あと(♭5)か(#11)どっちか欲しかったなあ。

しかしまあ、とにかく30年前のQYシリーズ初号機ということで、当時としては画期的だったんだろうと思うほかない。

シーケンサー+音源というだけでも大したものと言うべきか。そしてそこに自動伴奏機能まで搭載してるんだから。

ZOOM PS-04

入手

東京某市のハードオフで3,300円で購入。

箱・説明書なし。128MBの純正のメモリーが刺さってただけでもありがたいと思おう。

概要

4トラックMTRに加え、ドラム・ベースによる伴奏機能とエフェクターを備える1台3役。チューナーも入れると4役。

PS-02より一回り大きいが、それでもゲームボーイ程度のサイズ。

単三電池4本でも動くがACアダプターでも動き、その電池を伴わない場合の本体はスカスカ感を感じるほど軽量。

購入動機

PS-02が故障しちゃったんだから、もう一個買わなきゃというわけ。

ハードオフに上位機種である本機があるのを見つけ購入。

PS-02より一回り大きいとはいえ、セグメント型LCDにいくつかのスライダーとボタンからなるUIの簡素さはさほど変わらず、“このUIで一体どうやってベースを含む打ち込みを?”という点は共通して探求できるんじゃないか。

探求してみた

久し振りにマニュアルというものをじっくり読んだ。

何しろ操作系の表示が1行のセグメント型LCDのみで、それでMTRにリズムマシンにエフェクターを表現しようというのだから大変。

「E05」と見え、エラー5番? とか思ったら「EOS」=「End Of Song」の意味だったり。

BOSS MICRO BR-80のようなドットマトリックス型LCDだったら1画面に押し込める内容が本機ではトラックごとパラメータごととかバラバラに構成されているというわけで、それらをカーソルキー等で行き来しなければならず、画面遷移を把握するのが大変。

だったら画面遷移図くらい付けてほしい気もするが、そんなものもなく、124ページあるマニュアルを端から端まで読むことになった。

ネットを見てみても同じく“マニュアルが分かりづらい!”との意見が見られる。私はPC上でPDFを眺めたから読みづらいのは尚更。

しかしそれだけするだけのことはあった。やり込めばやり込んだ分応えてくれる感がある。

今度こそ故障せずきっちり動いてくれた。音もいい音で撮れる。

MTRは本当にVテイクが10個持てた。

リズムマシンは本当にベース音まで含み、拍単位でコード指定して伴奏が組めた。プリセットが340個ほどある上、オリジナルのリズムまで定義できる。さらには、FAST入力なるものがあり、数式でパターンの繰り返しを入力できる。0+1×2+2と入力すると0 1 1 2とのパターンが展開されると。“×”は“+”よりも優先される。算数で習ったやつじゃないか。

エフェクターもマニュアルにして15ページ分にも及ぶパラメータ・プリセットを持つ。

UIの貧相さが逆に心くすぐる?

色々書いたが、今ならDAWがあれば全てできることとは思う。

なのに何故このハードを面白いと感じるのか?

UIが貧相なのに機能が充実してる、つまり機能の充実度÷UIのリッチ度の比率が大きければ大きいほどそのギャップが面白かったり、また困難な操作を習得できたことで達成感を感じたりするんじゃないか。

そういう意味では本機は極め付けの存在と思う。MTR購入もこれで6台目だが、さすがにもう打ち止めにしよう。同じZOOMでいうとR8とかの後継機があるけどそれはいいや。あれだけでかくてリッチ感あったらそりゃ色々できるでしょと思うわけで。

YAMAHA QY8

入手

ハードオフで2,200円で購入。

箱・説明書・ACアダプターなし。

ACアダプターPA-3は後日別のハードオフで見つけ入手。

概要

YAMAHA QYシリーズの廉価モデルのMIDIシーケンサ。

音源搭載・伴奏機能あり。

ゲームギアとかその辺の世代の携帯ゲーム機を思わせるデザインで、電池駆動させてたら傍から見たらゲームしてるようにしか見えないだろう。

購入動機

QYシリーズもQY70持ってればもういいと思っていたが、このデザインを目の前にしたら買わざるをえなかった。あと安かったし。

所感

鍵盤じゃなくて十字キーで操作? と思ったが意外と操作性いい。画面上部でモードを選んで、あとはそのモードごとの画面内容に従って+/-等操作すればいいと。

伴奏機能はリズムパターン50種類に、イントロ・メイン・フィルインのような展開とコードを指定可能。

さらにこの伴奏をリアルタイム演奏で和音弾きして再生する機能もある。

リピート記号が表現できるのも珍しい。

こうして見ると思ったより機能が充実している。

惜しい点

リズムパターン50種類とはちと寂しい。

その前に、音色数41音色か。MIDI音源なら必ず128音備えるわけじゃないのね。

正直、これで表現できる曲となると相当制限される気がする。

MIDIは同期を備えない。とりあえず既存のMIDIデータでも転送して鳴らしてみようと思っても1トラックずつ転送していくとどうしてもずれが出る。

ゲーム機を意識したためか本体上のボタンは減らし過ぎの感あり。RECボタンを持たないシーケンサーって初めて見た。録音するのに上ボタンとEnterを押すとかほとんど裏技。

あと、ネットでマニュアルがダウンロードできるが、紙のマニュアルのスキャンっぽく、字がかすれていて読みにくい。

ZOOM PS-02

入手

Yahoo!オークションで3000円で購入。

箱・説明書あり。袋入りの新品同様だ。

概要

MTRでありリズムマシンでありエフェクターでもあるという1台3役。チューナーも含めると4役。

手のひらに収まるサイズで、ZOOM社いわく“パームトップスタジオ”“世界最小のレコーディングスタジオ”。

購入した動機

MTRならいくつも持ってるのに、また買ってしまったそのお目当ては伴奏機能でベースまで鳴るという点!

ベースといったら何小節目に何の音を鳴らすかを指定できなきゃいけないはず。

このセグメント型LCDといくつかのスライダーとボタンしか持たないUIでどうやってそんなものを入力するのか? それを確かめたくて。

と思ったが

残念。使い始めて30分ほどで起動しなくなった。「NO CARD」と出る。メモリのせいかと別のメモリを挿したりしたが現象変わらず。だめだ。

オークションで購入の品。返品はできまい。いくら新品同様でも古い品だし仕方ないな。

とりあえず、その30分で、ベースはどうやらスライダーでルート音を上げ下げするものだとは分かった。

BOSS BR-600

入手

ハードオフで6千円ほどで購入。

箱・説明書・ACアダプターなし。

概要

6トラックMTR。

リズムマシン・エフェクターを備える。

マイク内蔵。

B5ノートサイズとちとでかいが、その割に薄型ボディ。板感がある。

メディアはSDメモリでもスマートメディアでもない、コンパクトフラッシュ。

買いだったか?

MTRはすでに3つも持ってるのに、デザインが好みだからと買ってしまった。

デザインはかっこいいし、ボタンの操作感も気に入ったんだけど、まあ、MICRO BR-80の前進のでかい版といったところで、MICRO BR-80持ってるなら要らなかったな。

あと、シールドをつないで録音しようとすると「ブーン」というノイズが入るの何? エフェクトかけると聞けたもんじゃない。個体の問題と思われる。これはハズレを引いちゃったか?

Roland PMA-5

入手

千葉の某郡のハードオフで3千円ほどで購入。よくこんな場所にこんなものがあったなあ。掘り出し物中の掘り出し物。

専用カバー・箱・説明書無しだが、説明書はネット上のPDFで凌ごう。

レザーな専用カバーはちょっと欲しかったが、まあ贅沢は言うまい。

概要

ポータブルなMIDIシーケンサーだが、変わってるのはタッチペン式ということ。電子手帳を模している、ビジネスマンにターゲットを定めた製品らしい。なぜに?

4トラックによる打ち込みの他、リズムパターンとコード指定により伴奏が付けられる。

音源を搭載、またMIDI IN/MIDI OUT端子を備え、DAW/外部シーケンサーから外部音源として使用したり、逆に外部音源を鳴らしたりすることもできるはず。

音源は同じくRolandのSC-55クラスとのこと。PCと接続するシリアルポートを備える点まで共通。

単三電池6本またはACアダプターで稼働。ACアダプターはよく見るBOSS PSA-100なので入手は容易。

OUTはミニジャック。まあそこは電子手帳を意識してるなら順当か。

メディアは内蔵メモリ。

所感

音源搭載の伴奏機能付きポータブルシーケンサーというとYAMAHA QYシリーズに相当する製品ということになるが、これはQYシリーズに軍配かなあ。

とりあえず操作が分かりにくい。テンポを変更したのに反映されてないぞ、とかいうことが多い。

リズムパターンも、作り込まれすぎててほぼ曲になってるものが多くコードを自由に指定して曲を作れるパターンが少ない。これは使えそうというパターンがあっても、7(13)で不協和音がきつくて(13)を諦めたり。本気で楽曲制作をサポートしようとしてる感がQYシリーズにまで及んでない気がする。

とりあえず、4トラックは純粋に打ち込み可能で1曲入れてみた。またそれをバックにタッチペンで入力というより演奏するというあえて珍妙なパフォーマンスをするなんて利用方法もあるかもしれないとも思った。

バックアップ電池

YAMAHA QY70の時と同様、バックアップ電池が切れており交換が必要となった。

しかしこの電池交換が難儀。電池自体はご存知CR2032だが、これが端子に半田付けされていて取れやしない。

バックアップがないと曲の記憶すらできず困ったなと思っていたが、メカが得意な知人に見てもらったら見事交換してくれた。助かった。

まあRolandに交換を依頼せよとマニュアルにあるのだが、今更こんないにしえの品で人様に世話になるのは気が引けたので、知人で済んでよかった。

ZOOM MRS-4

入手

千葉のハードオフで5400円で購入。

もうMTRなら持ってるのに、また買ってしまった。

ボタンが光るのがかっこいいからとかそんな理由。

概要

4トラックMTR。

エフェクターを備える。

寂しい機能

伴奏機能がないばかりかマイクも内蔵してない。

メディアもスマートメディアときた。今もう売ってないぞ。

そして極め付けに、ミックスダウン時はミックスした音を録音するよう外部レコーダーを用意しろときた。えー、MTRってそのためにあるんじゃないのー?

あと、OUTがピンジャックってのも、まあミニジャックよりはいいけど、そこは1/4インチがいいなあ。

スマートメディアって

このMTR純正のメモリが付いてきて、その容量が32MB。Hi-Fiモードで撮ったら数分で一杯になる。32MBって。今MicroSDでも32GBってあったりして、それはこれの千倍の容量を持ってることになる。そう考えると集積技術の進歩はすごいなあと思う。

そうは言うけど

まあ色々悪いことを書いてきたが、それはBOSS MICRO BR-80とかを知った今にして思うことで、そりゃあアナログカセットのMTR辺りからしたらこれだって便利なもんなんだろう。ミックスダウンのために外部レコーダーが必要なのもアナログカセット式だったら当たり前だっただろうし、WAVでミックスダウンできないの? と言っても、そもそも32MBの容量でできるはずもない。

あえて特長

ちょっと面白いのはMIDI OUT端子が付いていること。実はシーケンサーを搭載している?! わけではなく、外部のシーケンサーと同期が取れるのだと。使い方としては、本機で録音した生音に打ち込みで伴奏を付けられるということ。まあ、なるほど…。

KORG volca fm

入手

長野の2ndSTREETで1万円ほどで購入。

こんなところにこんなものがあるとは! と思い購入。なぜかvolcaシリーズが勢ぞろいしてた。

概要

FM音源の音色をつまみとスライダー操作でエディットできる。

FM音源というと今まではDX7とかに触れるのが順当だったが、今はこんな小箱で触れられるんだと。

ミニ鍵盤とスピーカーを備え、この小箱一つで一応演奏できるといえばできる。電池駆動させればACアダプターすら不要。

MIDI INも備え、DAW/シーケンサーから外部音源として使うこともできる。

所感

FM音源の音色のエディットをものにしてPC-98のMMLプログラムに活かしたいと思い購入した。

しかし、分かりにくいっすね。

ADSRとかのパラメータを変えたいんだけど、その方法をつかむのに難儀した。

EDITモードに入るとPROGRAMのつまみがPARAM選択になって付録のカードに書いてあるパラメータが選択できて、そいでVELOCITYのスライダーがVALUEの上下になってそのパラメータを上下できるってことね。

説明書、EDITボタンでEDITモードに入るまでは分かるとして、そこから先のことをろくに書いてくれてないんだもんなー。

しかも、音も変? できるだけ単純なところからいこうと1オペレータだけにして始めてみるが何かヨボヨボいうのが気になる。デチューンもかけてないし、LFOもかけてないのに。

これで中古で1万円とは。

液漏れしないうちに電池抜いとこ。

あと、こんな小さい楽器でFM音源に触れられる! というが、PCのソフトシンセや、そればかりかスマホのアプリでもできるのあるんだよなー。

とりあえず、プリセット音色で一節弾いてDTMに取り入れてはみた。Whistle・Glocken辺りの音色は使いやすい。

ZOOM RT-123

入手

ハードオフで3千円ほどで購入。

箱・説明書付き。

概要

リズムマシン。

プリセットのリズムパターン297種類を組み合わせてソング=曲のリズムトラックを作れる。

スネア・ハイハットなど割り当てられたパッドを操作してオリジナルパターンを作ることもできる。

MIDI対応で、DAW/シーケンサーから外部音源として使うこともできる。

フットペダルを接続してバスドラムとか1音だけ足で演奏に参加できるとか。

このルックス

水色のスケルトンボディ。ファミコンの沙羅曼蛇みたいじゃないか。

押すと光るボタンもかっこいい。

使える?

うーん、思ったほど使えないかこれ。

まず、リズムパターンがいっぱいあるのはいいのだが、リズムパターンごとイントロ・バース・フィルイン・エンディングみたいに展開が用意されてたりしないのね。YAMAHA QY70やBOSS BR-80みたいに。

ベースの音がするのはいいのだが、ソングを作る時にこれのコードを指定できるわけじゃない?

しかも、ソングという概念があるものの、ソングに指定できるパターンはユーザパターンだけ?

あと、そもそもプリセットパターンはアコースティック系が少なく、ジャンル的にテクノ・ヒップホップ・ドラムンベースとかあっち系のが多く偏ってる印象。

BOSS BR-80

入手

Yahoo!オークションで13,000円で購入。

概要

MTRでありリズムマシンでありエフェクターでありオーディオI/Fでもあるという1台4役! チューナーも入れると5役。それをスマホサイズのボディに収めちゃいましたと。こりゃすごいわ。

特徴

MTRというとスライダーかノブが並んでいるものでは? と思うのだが、そんなものは今ドットLCDがあれば何でも表現できると。8トラック分のノブを液晶画面に押し込んじゃいましたというわけ。

MTRひとつとっても、トラック数8、しかもV-Trackといって、ようは1トラックごと8テイク保持できるときた。各パートいくつもテイクをとって一番いいやつを選んでミックスできると。

リズムマシンも多数のリズムにイントロ・バース・フィルインなど展開が用意されており、それを組み合わせて伴奏が組める。この小さな液晶でよくそんな機能を表現したものだと思う。

エフェクターも何やら凄そう。ギターが弾けたら楽しいんだろうなと思う。

マイクL/Rを備え、これ一丁でアコギでも歌でも録音できちゃう。

ミックスダウンしてSDメモリ上にWAV出力できる。

惜しい点

OUTがミニジャックとは。1/4インチにしてほしかった。

ボタンが何かねちゃねちゃする。ゴムが解けるのかな。このハードの定番の現象らしい。

個体の問題or PCの問題と思うが、オーディオI/FとしてはPCからは認識させられなかった。内蔵マイクの録音の簡便さから、オーディオI/Fとして認識されると便利なんだけど、惜しいなあ。ファームも最新にしたしドライバもちゃんと入れたし、思いつくことはやった。