ZOOM PS-04

入手

東京某市のハードオフで3,300円で購入。

箱・説明書なし。128MBの純正のメモリーが刺さってただけでもありがたいと思おう。

概要

4トラックMTRに加え、ドラム・ベースによる伴奏機能とエフェクターを備える1台3役。チューナーも入れると4役。

PS-02より一回り大きいが、それでもゲームボーイ程度のサイズ。

単三電池4本でも動くがACアダプターでも動き、その電池を伴わない場合の本体はスカスカ感を感じるほど軽量。

購入動機

PS-02が故障しちゃったんだから、もう一個買わなきゃというわけ。

ハードオフに上位機種である本機があるのを見つけ購入。

PS-02より一回り大きいとはいえ、セグメント型LCDにいくつかのスライダーとボタンからなるUIの簡素さはさほど変わらず、“このUIで一体どうやってベースを含む打ち込みを?”という点は共通して探求できるんじゃないか。

探求してみた

久し振りにマニュアルというものをじっくり読んだ。

何しろ操作系の表示が1行のセグメント型LCDのみで、それでMTRにリズムマシンにエフェクターを表現しようというのだから大変。

「E05」と見え、エラー5番? とか思ったら「EOS」=「End Of Song」の意味だったり。

BOSS MICRO BR-80のようなドットマトリックス型LCDだったら1画面に押し込める内容が本機ではトラックごとパラメータごととかバラバラに構成されているというわけで、それらをカーソルキー等で行き来しなければならず、画面遷移を把握するのが大変。

だったら画面遷移図くらい付けてほしい気もするが、そんなものもなく、124ページあるマニュアルを端から端まで読むことになった。

ネットを見てみても同じく“マニュアルが分かりづらい!”との意見が見られる。私はPC上でPDFを眺めたから読みづらいのは尚更。

しかしそれだけするだけのことはあった。やり込めばやり込んだ分応えてくれる感がある。

今度こそ故障せずきっちり動いてくれた。音もいい音で撮れる。

MTRは本当にVテイクが10個持てた。

リズムマシンは本当にベース音まで含み、拍単位でコード指定して伴奏が組めた。プリセットが340個ほどある上、オリジナルのリズムまで定義できる。さらには、FAST入力なるものがあり、数式でパターンの繰り返しを入力できる。0+1×2+2と入力すると0 1 1 2とのパターンが展開されると。“×”は“+”よりも優先される。算数で習ったやつじゃないか。

エフェクターもマニュアルにして15ページ分にも及ぶパラメータ・プリセットを持つ。

UIの貧相さが逆に心くすぐる?

色々書いたが、今ならDAWがあれば全てできることとは思う。

なのに何故このハードを面白いと感じるのか?

UIが貧相なのに機能が充実してる、つまり機能の充実度÷UIのリッチ度の比率が大きければ大きいほどそのギャップが面白かったり、また困難な操作を習得できたことで達成感を感じたりするんじゃないか。

そういう意味では本機は極め付けの存在と思う。MTR購入もこれで6台目だが、さすがにもう打ち止めにしよう。同じZOOMでいうとR8とかの後継機があるけどそれはいいや。あれだけでかくてリッチ感あったらそりゃ色々できるでしょと思うわけで。